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☆生命の安全教育②☆
生命の安全教育 ②
我が子から「赤ちゃんはどこから生まれてくるの?」や「どうしたら赤ちゃんが生まれてくるの?」と質問を受けた時、皆さんはどう答えますか?
お子さんの年齢にもよりますが、急にそんなことを聞かれたら戸惑ってしまう方がほとんどだと思います。
日本の性教育は、小中学校の定める学習要領では妊娠の過程については取り扱わないことになっています。
しかし、中学校では平成31年に「性教育の手引き」を改訂し、これまでの範囲を超えて教える指導案も載せており、
必要に応じて指導を求める考えを示しました。まだ早いという考え方も見直されつつあるのでしょうか。
東京都教委は、令和4年10月1日より高校の学校医に産婦人科医を起用する事業を始めるなどをして、
学校での性の悩み相談窓口ができ、性に関わる生徒の悩みに答え、相談に乗れる体制を作りました。生徒だけでなく、教員や保護者も対象です。
令和2年度東京都の出生数は99,661件になり人工妊娠中絶件数は24,064件です。
20 歳未満は1,461件あり全体の6.1%になります。
各歳でみると、「19歳」が 760件と最も多く、次いで「18歳」が 368件となっており、中には13歳未満の事例もあります。
幼児の性教育に関しては、ご家庭によって方針が様々です。
「性教育」という言葉がそもそもハードルを上げ、構えてしまうようにも思います。
私が小さい頃は、妹や弟ができたり、近所や親戚に赤ちゃんが産まれると囲んで可愛がり
愛情を注いでいる姿を通して生命の安全教育というものが自然とできていたように思います。
子どもながらに赤ちゃんを抱っこした体験から重みや温かさ、においから小さい生命を実感し、
おっぱいを飲んでいる姿やおむつ替えの様子を興味津々に見る機会もありました。
また、その体験が、「赤ちゃんはどうやったら生まれるんだろう?」の気づきや疑問に繋がり「なんで?どうして?」と聞くこともあったかと思います。
しかし、少子化や自身が一人っ子、末っ子であれば赤ちゃんと触れ合う機会も少なく、そういった疑問も持ちにくくなっているのが現状でしょうか。
また、幼児からの生命の安全教育に関する絵本などもあります。
それらを利用して読み聞かせすることもお勧めです。
令和2年4月に文部科学省から出している「生命の安全教育動画教材(幼児期)」もYouTube動画で見ることができます。
是非お子さんと一緒にご視聴ください。
今後、当園では3歳児以上からみんな一緒に視聴し、話し合う場を設けることにしました。